「人の生活と自然界の狭間で」福岡県飯塚市 (有)第一不動産の掃除ブロガー:川本富士夫

2017年12月14日(木)1:15 PM

 管理している空き家を掃除していた時のことです。フェンスにからみついたツタを剪定ばさみで切っていると、下校途中の小学男児が立ち止まって、私の作業をじっと見ています。3年生か4年生くらいでしょうか。

 

 それに気がついた私が、作業の手をとめて、「こんにちは」と声をかけると、「どうして切っているの? 痛くはないの? かわいそうじゃない?」と質問してきました。

 

 そこで私はこう答えました。

「キミの爪が伸びたら、だれかが切ってくれるだろう? でも指は切らないよね。それと同じ。だからおじさんに切られても痛くないんだよ」

 すると彼は、理解したかどうかはわかりませんが、「ふうん」と言って去っていきました。

 

 ほかの空き家で、しゃがんで雑草を抜いていた時には、大きなバッタを捕まえた小学男児が、得意げに私に見せたことがあります。

「大きいバッタだね。キミはすごいね」とほめると、「お父さんに見せたらびっくりするかな」とたずねます。

「きっとおどろくよ。そしてバッタの名前を教えてくれると思うよ」

 そう話すと、本当にうれしそうな顔で、両手で包むようにして歩き去りました。

 

 大人なら楽に跨(また)げるくらいの小さな川でヘビが泳いでいるのを、じっとのぞき込んで見ている女子児童もいました。そばを通る私を見あげる目が大きく開いて、びっくりしているのがわかります。

 私も川をのぞき込んで、「ああ、シマヘビだね。おじちゃんも小学生のころ、川でよく見たよ」と話すと、「毒はある?」と聞き返したので、「そのヘビにはないけど、歯は鋭いから、ヘビには近寄らないほうがいいよ」と言っておきました。

 

 私たちの仕事は、人の生活と自然界との狭間に多くあります。都会でも、昆虫やクモやネズミと出会うことは多いでしょう。ただ、大人はそれに慣れっこになって、その狭間が目に入りません。たまに地域の子供たちが、身近にある自然に触れる様子を眺めながら、自分の子供のころと同じだなと思い、過ぎ去った昔にほんの少し思いを馳せるのです。

 

㈲第一不動産の掃除ブロガー:川本富士夫

福岡県飯塚市忠隈付近の風景

写真は忠隈郵便局(飯塚市忠隈409-3)のすぐそばの夕暮れの風景。
博多発直方行きの電車が、初冬の冷たい空気を切り裂いて駆けて行った。

 


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